債務上限が議会通過の山場を迎えて慎重な動きです。
その中で経済指標は良し悪し分かれています。
市場参加者が動きづらい一日でしたが株価は下げています。



TOPニュース

債務上限の議会協議の動きを見守る。
・債務上限問題
下院で債務上限拡大への協議に入る。
採決は数時間後に行われる模様。
これを控えて市場は慎重な動きとなる。
・FRB地区連銀経済報告
「景気は少し悪化しているものの、拡大が続く。」
「雇用は人員削減がみられるものの引き続き強い」
・FRBジェファーソン理事
次回FOMCでの金利据え置きを示唆。
その後の再上昇の可能性はあるとした。
・4月雇用動向調査
新規求人は1010万人と予想の940万件を大幅に上回る。
6月の利上げを予想させる値となった。
・シカゴ購買部協会景気指数(PMI)
40.4と予想の48.6を大きく下回る。
受注残が大きく減っており、需要の弱さが目立つ。
・中国 5月製造業購買担当者指数(PMI)
48.8と昨年12月以来の低水準。予想の49.5も下回る。

雇用は底堅いですね。
需要は落ちて景気が悪くなりそうであるものの雇用は良いとの結果になりました。
判断が難しいので、次回FOMCでは一度利上げパスがよさそうに思えてきます。
結果的には株価は下がりましたが、機関投資家の月末の調整もありそうです。
それを除くと債務上限の議決を前になんとも動けないというところでしょうか。
セクター別、個別株

景気に敏感なセクターは厳しい。
ヘルスケアセクター +0.7%
ウォールストリートジャーナルが、コロナワクチンメーカーへ市場が弱気すぎることを指摘した。
これをきっかけにして上昇。
エネルギーセクター -1.8%
米中の景気悪化の指標を受けて原油が下落。
これに引っ張られてエネルギーセクターは値を下げる。


ここ数日と逆の動きです。
NVIDIAもさげましたし調整ですね。
景気が弱い指標もありましたし慎重な雰囲気です。
長期投資として 中国の経済動向について
中国の景気が良く無いです。
製造業PMIや貿易、住宅、物価指数、雇用などなど良い指標は見つかりません。
結果として原油や素材の価格が落ちています。
ところでこれは景気だけの問題で、成長率の読み違いではないのでしょうか。
2023年のGDP成長率の目標は「5%前後」です。
中国の一人あたりGDPを見るともう少しで中所得国を脱出しそうです。
この政治体制のままさらに成長してゆくのは、どの国も成し遂げたことのない大きな挑戦です。
相当ハードルは高いです。
まとめ
債務上限問題などで動きづらい状況でしたが、結果的には下げています。
景気はぐらついているように見えますのでそれに注意します。
長期での米中の力関係はより注視します。
もし変化が起こるなら米国株中心から変更するかもしれません。