CPIは下がるも、平常までは遠い。FOMC参加者を悩ませるまま会合が始まる。

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CPIが発表され順調にインフレが解消されつつあることが確認されました。
しかし目標には達していません。
一旦は好感されていますが引き続きインフレ指標には注目が集まりそうです。

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インフレは順調に低下している。

・5月 前年比消費者物価指数(CPI)
 全体 4.0% 予想:4.2% 前回:4.9%
 コア(食品・エネルギー除く) 5.3% 予想:5.2% 前回:5.5%

 事前予想と概ね一致して、低下傾向であることが確認された。
 これを受けて次回FOMCでの利上げはないとみて、株高に動いた。

 絶対値としては目標の2%より高く楽観できる見込みではないとの見方もある。
 政策金利とはようやく均衡してきた水準でもある。

・中小企業楽観視数
 89.4と前回の89.0から改善した。

・OPEC 23年石油需要見通し
 ほぼ前回からは据え置き。
 年後半には景気減速の見通しとした。

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市場には好感されています。

CPIは順調に低下していますが、予想通りでもあるために株価の動きは限定的です。
エネルギー価格が下がっているので全体は下がるのがあたり前ではありますが。

今後労働市場、賃金、家賃あたりが軟化してくるかに注目です。
一般の小売などは景気減速の兆候を示しています。

在庫の状況が読みづらいです。
データによると過剰在庫が解消されたようですが、ハイテクでの在庫があるような気がします。

セクター別、個別株

幅広い業種で上昇した。

素材セクター +2.0%
 米国景気先行き見通しの楽観と中国の景気対策への期待から上昇した。

一般消費財セクター +1.3%
 景気への期待に加え、テスラ、GM、フォードがEV協業への期待で続伸した。


 

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ほぼすべての業種で上昇ですね。

ハイテクは期待で動き過ぎているので、今の価格が適切かの評価が難しいところです。
NVIDIAを筆頭にして昨日も大きく上げた銘柄が目立ちます。

VISA,MASTERといったところが下げていますね。
消費は手放しで期待できるということではなさそうです。

長期投資として 金利動向について

数年レベルの景気の予測では、金利動向にさからってはいけないでしょう。
今回FRBは景気後退やむなしとの覚悟で政策金利を上げています。

だからと言って、株価が極端に下がっているということはありません。
むしろ足元では上昇を始めています。
では投資のタイミングを逃してしまっているのでしょうか。

上がっている中身を見るとAI関連が引っ張っています。
ここに取り残されている銘柄を狙うか、市場全体が底上げされたとしてさらなる上昇を期待するかなど、買う材料はまだまだあると思います。

ただし短期的には今年の企業決算は、ハイテクを中心に個別では厳しくなる可能性はあります。
そこは耐える心の見せ所でしょうね。

まとめ

重要指標と見られているCPIをクリアしました。
さあ、FOMCが始まります。
「金利ステイ、インフレを引き続き警告」以外のサプライズが出ないか注目されます。